税金の基礎知識 



家を建てる際には様ざまな税金がかかってきます。土地や建物を取得したときに納めるのが不動産取引税、土地や建物を所有している人が毎年納めるのが固定資産税や都市計画税、登記をするときに必要なのが登録免許税などがあります。

税金

消費税
消費税がかかってくるのは建築工事費や設計料ですが、建築工事費はかなりの高額となるため諸費税も必然的に高くなってきます。土地を購入したときは非課税ですが、不動産会社に支払う仲介手数料に課税されます。

住宅ローン控除
こちらは税金が軽減されるという話です。住宅ローンによって家を購入した場合、年末のローン残高に応じて所得税が軽減されます。平成13年7月1日から平成15年12月31日までに入居した場合、年末のローン残高の1%が所得税から最長で10年間軽減されます。なお、平成16年1月1日以降は控除期間、控除額ともに下がります。

贈与の特例
1年間に贈与を受けた金額の合計から110万円の基礎控除を差し引いた額に課税されますが、住宅購入の際に親などから援助してもらった場合、これが大幅に軽減される「住宅取得資金贈与の特例」があります。これによると550万円までの贈与は無税となり、しかも夫婦でそれぞれの親から援助を受けられ、合計で1100万円まで無税となります。1500万円までの住宅取得資金贈与に軽減措置があります。

印紙税
「建築工事請負契約書」や「不動産売買契約書」など、それぞれ記載された契約金額によって税額が変わります。

登録免許税
保存登記(新築)や移転登記(土地・中古)、抵当権設定登記を行う場合、固定資産税率価額に応じて登録免許税がかかります。取得後1年以内に登記をすれば税率が低くなる特例があります。

登録免許税の税率
 
家 屋
土 地
表示登記
所有権保存登記 0.6%または0.15%
所有権移転登記 5%または0.3% 5% 5%
抵当権設定登記 0.4%または0.1% 0.4%

不動産取得税
土地や建物を取得したときにかかる税金です。税率は原則的に固定資産税評価額の4%ですが、不動産取得後60日以内に申告すれば、条件によって軽減されます。




住宅を所有している間にかかる税金

固定資産税
住宅を所有している人に毎年かかる税金で、基本的に固定資産税評価額の1.4%が税率となります。評価額は3年ごとに見直され、土地や新築住宅には軽減措置があります。

都市計画税
市街化区域の不動産にかかる税金で、固定資産税と一緒に納めます。東京23区は0.3%。

税金の軽減措置が受けられる住宅の床面積の条件
税 目 床 面 積
登録免許税 50m2以上
不動産取得税 50m2以上 240m2以下
固定資産税 50m2以上 280m2以下
住宅ローン控除 50m2以上